「人を大切にする」企業が、世界の工業・産業界を支えている。 超硬金属のスペシャリスト集団 サンアロイ工業株式会社
人を大切にする企業が、世界の工業・産業界を支えている

ひとりひとりが状況を判断し、自ら考えて行動する。お互いに信頼しあい、自分の能力を最大限に活かせる──そんな社風を持つ、サンアロイ工業株式会社。発想力に満ちたやわらかい頭で作られるものは、この世で2番目に硬いもの。きっと、仲間の絆はそれより固い!

対談


class "What's サンアロイ
-HIRO
こちらの会社は何をされている会社ですか?
-社長
超硬合金を作っています。超硬合金とは、タングステンとコバルトの合金で、自然界ではダイヤモンドの次に硬いものです。つまり、加工が非常に難しい。粉末から粘土状態の時に加工し、焼き固めて製品を仕上げています。
一般的に、製品としても使われていますが、金型、例えば自動車などの部品を加工・成型するための型。日常生活において目にすることはあまりないですが……そうですね、この部屋にあるものだとカメラのレンズ。これは非常に高い温度で成形していきますから、鉄よりも耐熱性がある超硬合金の型が必要です。他にも、硬い花崗岩を削るドリルの先端や、靴やタイヤの製作過程で繊維などを切断する刃にも使われています。切断面のスムーズな加工ができますし、非常に裾野が広いです。
-HIRO
となると、使われているのは日本だけはでないですね。
-社長
直接輸出もありますし、お客様の製品として輸出しているものもあります。工場はこの本社をマザープラントとして、タイに直営工場、グループ内では石川県、他にもOEM生産している工場があります。日本の超硬合金の生産量は6千トンで世界の28%、この業界内では1千トン強を占めています。我々のグループのシェアはそのうちの約3割近くありますので、国内トップの生産量です。
超硬の説明

国内超硬生産量第一位
-HIRO
そもそも、超硬合金ってどんなものなんでしょうか?

-社長
「鉄は産業の母」と言われますが、超硬合金は「産業のビタミン」と言われています。多くを必要としない、毎日必要なものではない、目に見えることはない。しかし必ず必要なものです。表に出ることはありませんが、それがないと全てがストップしてしまう存在です。

サンアロイ工業株式会社 全景
企業スタイル
企業スタイル
-HIRO
こちらの会社のスタイルというものはありますか?
-社長
「柔軟性と多様性を保つ」ということ。組織や行程を固めてしまうと応用が利かない。それから、命令によって動くのではなく、まず「考える」ということ。命令で動いているだけでは、いつまで経っても発想力は生まれません。そのためにコミュニケーションも重要な位置づけとしています。
-HIRO
だからこそ、こちらの会社には個性的な方が多いのでしょうか。
-社長
個性的な人間が集まったという訳ではなく、各自が自由にしているので個性的に映るのかもしれませんね。
-HIRO
では、皆さん好きなようにやって、この会社は成り立っているという?
-社長
結構好き放題していますよ、社長を社長とも思っていないような(笑)。

-HIRO
そうなんですか?(笑)
しかし、「会社」という組織では好き放題やってはいけないイメージがありますが。
-社長
勿論、一般的常識を踏まえた上でですが、皆好きなようにしています。製品は基本的には生産ラインでの大量生産をしていません。1人で担当する部分が多いですから、機械に頼る決まりきった行程があるわけではないのです。オーダーメイドでの生産ですので、何パターンも方法があります。いろんな機械がありいろんな作り方があるので、各自の発想や工夫がかなり必要になります。
-HIRO
生産というより、何だか職人的な感じがします。
-社長
そうですね。一番近いのは焼き物ですね。土をこねて焼き物を作るのと同じです。
ただ、新しい機械や技術を導入したら、それも使いこなしていかなくてはいけないので、各自のアイデアを組み込むところが大きく、職人的な方法でやる人もいれば、最新式の機械で作る人もいます。
会社説明会資料

アイディアを出すために常に自由にあれ
-HIRO
そうなると、意見がぶつかり合ったりすることはあるんじゃないですか?
-社長
しょっちゅうですよ、先輩後輩・年齢を関係なく遠慮なしに。それで困ったりすることもある(笑)。
新人でも筋の通った正論であれば、その意見が採用されることも当然あります。社長室では常に会議を行っていますよ。

社長に噛み付いた、製造部第1グループリーダー 村岡さん

村岡さん
噛み付いた? 記憶にございません(笑)。飲み会でだいぶ酔っていて、社長との会話中にヒートアップして、社長の手にガブッと噛み付いたらしいんですけど。次の日、社長に呼ばれて「……まぁ、1回2回はそんなこともあるやろ」という一言で済ませて貰いましたが……。
この会社を表現する言葉は「愛」ですね。一般的に、先輩が後輩をご飯に連れて行くということは減りつつあるようですが、それも仕事に結び付くと思っています。仕事以外の面でも相談に乗って、出来るだけのことはしていますよ。自分の為だけじゃなく、相手の為にやることが、結局は会社の為にもなる。そういうことを伝えるためにも、根気よく接しています。熱意と愛情を持って接したら、相手の心情が変わる場合があるじゃないですか。今まで保守的で卑屈だった相手の言動が、前向きになったと感じられる時は嬉しいですね。それが仕事の結果に繋がると、なおさら嬉しい。自分から近づくというより、相手から近づいてくれるような雰囲気を作って、立場を超えて理解し合える関係になれるよう努力しています。勿論、僕も上司には何でも腹を割って話していますから。社長にもグチをこぼしますよ、それでつい噛み付いてしまったと……(苦笑)。やっぱり、仕事に対しても相手に対しても諦めたくない。上から強制させるのは簡単だけど、それだと皆楽しくないですからね。

職場の魅力

-HIRO
社員自らの発想力を伸ばす方法として、どういう方法を取られていますか?
-社長
方法はいろいろありますが、まずは遊ばせること。生産や技術開発には直接関係のないことでも、会社にとっては非常に大事です。感受性の強い人間だと、次々に新しいものを生み出すことがありますからね。サークルなどの活動もありますよ。決して会社が指示しているわけではなく、各個人が自発的に行っています。飲み会も多いですね。これも参加は個人の自由ですが。
-HIRO
会社を表現するキーワードを教えてください。
-社長
「チャンス」「チャレンジ」「レスポンス」です。この3つのキーワードで動いているのが我が社の特徴ではないかと思っています。学会やトップ企業の研究、大学との共同開発も非常に増えていまして、こういった研修などへは年齢・性別問わず参加させます。隔てないチャンスを与える代わりに、きちんとしたレスポンスを求めています。当然、会社側のレスポンスも早いですよ。
職場の魅力

モチベーションアップには常にサプライズ
-HIRO
社内のモチベーションを上げるために、何かされていますか?
-社長
何らかの結果を出せば何らかの評価が得られるように、目標を達成すると表彰しています。最高生産記録を出した時は、全社各営業所に寿司や金一封を出してお祝いしました。また、事務所で女性陣を集めて、目的を公表せず電話を取る回数のアンケートを取ったことがあります。朝の朝礼で、その内容について会議をするので回答者は昼休みに会議室に集合せよと声を掛けました。そうすると皆はしょんぼりした顔で集まりますよね。しかしそれは電話をたくさん取っている者に対するサプライズパーティーで、成績ワースト者や営業マンらがホスト役となって「いつもありがとうございます!」と、優秀者をケーキや紅茶でもてなすんです。こんなサプライズパーティーがないと面白くないでしょ。

-HIRO
それは素敵なイベントですね!最後にズバリ、社長が思われるこの会社の魅力とは?
-社長
まず魅力の前に、会社が強いか弱いか。業績や給料が悪いと、皆うつむいてしまいますよね。だから最初に「ウチの会社が勝っているのか、負けているのか」です。社員の表情を見れば、その会社が沈んでいるのか伸びているのかを感じるでしょう? 今のところ我が社は伸びていますよ。

社長より

我が社の方針は、「大きくなる」ことや「儲ける」ことではありません。「生き残り」が一番です。変化が非常に早いですから、適応力・反応力を高めるということが必要です。
その中で、心とスキルも高めていく。
コンパクトでも世界の変化に対応できる、それが会社の方向性です。
各個人のいろんな個性や能力を伸ばせるようにしたいし、そういった人にどんどん集まって頂きたい。
新しい人が来れば新しい方向性が生まれますから。

代表取締役社長 山本 誠司

ナビモデルの感想
「社長は常に、考え方・行動・ファッションなど、全てが超一流な考え方だ」と新井部長がおっしゃっていましたが、まさにその通りの印象を受けました。型を作る仕事でも、型にはまらない思考で物事を見極め、人を育てる。そして、社員の方も熱い気持ちを持って、それに応える努力をされている。この企業では製品以外に、仲間としての心の絆も生み出されているように思いました。皆さん、真剣なだけでなく、明るい顔でお仕事されていましたよ!

サンアロイ工業株式会社 会社概要

 

■商号 サンアロイ工業株式会社
■所在地 【本社】
〒679-2216 兵庫県神崎郡福崎町高橋290-44
TEL.(0790)24-2280(代)
FAX.(0790)24-2290
■ウエブサイト http://www.sanalloy.co.jp
■資本金 4,500万円
■事業の目的 超硬合金の製造販売 これに付帯する一切の業務
■設立年月日 昭和50年7月28日
■代表 代表取締役社長 山本 誠司
■主要製品 超硬質合金全般及びその関連製品
■従業員数 男子:107名 女子:27名
■取引銀行 三菱東京UFJ銀行 姫路支店
兵庫信用金庫 野里駅前支店