激変するホテル業界の中で、抜群のロケーションに加え、独自路線でのサービスをお客様に提供する事で、ほぼ「口コミ」のみで、幅広い年代のファン層を増やし続けている、ホテルシーショア御津岬。1度訪れれば、また行きたくなるほど魅了される理由は、「シーショア独自の文化」にあり。

―特徴的な外観が印象的ですね。コンセプトがあるのですか?
私どものホテルでは、「洗練された落ち着きのある空間」を、常に演出する事に力を注いでいます。シーショアがオープンしてから18年、その間に合計7回の改装を行いましたが、このコンセプトはずっと変わっていません。
ちょうど改装を行い始めた頃というのが、ブライダル業界で、邸宅風などが流行りだした時期で、実際、改装する際にも周囲の方から、「邸宅風にしたほうがいいんじゃないか?」というお声もいただいていました。
それでも、コンセプトにこだわり続けられたのは?
やはり、自分たちの掲げるコンセプトをもとに、「オリジナル」にこだわりたいという思いがありました。流行のものを否定はしないですし、良い部分があれば積極的に取り入れていきたいと考えています。だけど、何も考えず、ただ流行のものだけを追いかけていると、「本当に大事なもの」が見えなくなってしまう。私たちが目指しているものは、「シーショアでしか味わうことの出来ないサービス」を創作し続け、それをお客様に提供し続ける事なんです。


恥ずかしながら、今何階にいるのか、迷ってしまいました。
はははっ、そういう部分も、意図的に作っています。
「あっ、これはお客様が迷われるかも?」というギリギリのライン・・・。(笑)
たとえば、日常生活で言うと、スーパーなんかは、ひと目でどこに何があるのかが分からないといけませんが、私たちが提供させていただく、非日常の空間では、
「迷う」という行為が、一種のアドベンチャー的要素を含んでいて、それはそれで面白いと・・・。


これだけ人気があると、チェーン展開を考えられるのでは?
今は全く考えていません。1つのビジネスモデルを作り上げて、次に次にと同じようなホテルを作っていくことよりも、1つの価値に対して最大限の力を注ぎ込む、ある意味「伝統的」な部分をシーショアでは重視しています。
手広くではなく、1つの事を追求していくと
そうですね。人でも物でも言える事ですが、1つの事を追求していくと自然と「深み」が増してきますよね。旅館とかでも、「古いけど味わい深くてイケテる」みたいなね(笑)。シーショアの歴史は、歴史という言葉の意味から考えるとまだ始まったばかりだけど、これからも、質の高いサービスを提供し続けて、歴史を積み重ねていきたいと考えています。だから、「流行」ではなく「独自の文化」を求め続ける。
「シーショアの文化」を提供するってすばらしいサービスですよね。
広告展開をあまりされないのも、そういった理由から?
そう。決して、広告費が無いワケじゃないから(笑)。これも当初から一貫してて、
「口コミ」だけで広まるようなホテルにしたいという方針を貫いています。その為には、お客様が口コミしてくれるようなサービスを行う必要があって・・。だから、スタッフも「中途半端」な事は一切出来ない。表現が適しているかどうかわかりませんが、シーショアではスタッフ1人1人が「非常に価値ある広告塔」なんです。おかげさまで、特別な広告展開をしていないにもかかわらず、ウェディングも年内の予約はほぼ埋まってますし、宿泊も好調です。「お客様はきちんと中身を見てくださっている」という証明ですね。


2008年4月入社 フロント課 長石 萌愛 さん
もともと、私の父がシーショアをものすごく気に入ってて、学生の頃から何度も家族で食事に来ていました。哲学を専攻しながら大学院まで進んで、やりたい勉強も出来たし、あとは、やりたい仕事をやるだけの段階になった時に、昔カフェでバイトしてたので、サービス業をしたいという思いがありました。で、就職するなら「通いなれた?」シーショアに行きたいという事で入社しました。カフェのバイトで、サービス業の感覚みたいなものは分かってたつもりなんですが、見事に通用しませんでしたね(笑)ホテルの業務自体、いろいろやることがありますし、常に先を読んで行動しなければならないんです。それに加えて、いろんなお客様がおられるので、臨機応変さも求めれれるし、本当に奥が深いですね。「気づき」の大切さを実感してる真っ最中です。職場の雰囲気は、他の会社がどうかわからないので、比較できませんが、よく聞く、「人間関係でのストレス」は全然ありません。もちろん失敗したときには怒られたりする時もありますが、「サービスの質の維持」の為には当然の事ばかり。普段はわきあいあいとした職場でとても楽しいです。今は、お客様からの「ありがとう」は、ほとんどが先輩に向けられた言葉だと思いますが、 私も1日でも早く、お客様が満面の笑顔でお帰りしただく場面を作り出せる1人になりたいと思っています。 「あなたが百人の人に微笑みかければ、百人の心が和む。・・・」マザー・テレサの名言なんですが、しっかり哲学の勉強も仕事に生かさないと・・・(笑)
シーショアさんでは、様々なサービスプランを次々に打ち出されてますね。 どなたが考えられるんですか?
「誰が」というのは決まってません。お客様からのご意見であったり、スタッフのアイデアであったり、とにかく誰かが意見やアイデアを出して、それを皆で話し合いながら意見交換して決めていきます。これは、サービスに限らず、全般に言えることですね。だから、社長のアイデアで「やろう」と発言しても、理にかなって無ければ、皆の意見で却下されることがあります。・・・いや、・・・多い。(笑) 確実に、提案の半分くらいはスタッフの厚い壁に阻まれて、日の目を見てません・・・、自信のある提案をスタッフ全員から却下されると、落ち込み度がハンパじゃない(笑)
それは残念ですね(笑)最初から活発に意見交換されてるのですか?
そうですね,最初の頃は、意見を言ってくるのはほんの一部のスタッフだけでした小さいながらも組織ですので、やはりほとんどのスタッフは、上に遠慮して意見を言おうとしなかったんです。 そんな状態で意見を重ねると、中身が偏るのは目に見えてますよね。だからある日、全スタッフに言ったんです。「イエスマンはいらない」・・・と。


随分と、極端なところに行きましたね。
私たちの考え方として、スタッフの気持ちが、そもそもサービスの質だと考えています。
「やらされ仕事」からは絶対に良いものは生まれないし、提供できない。お客様よりもまず、スタッフにシーショアのファンになってもらわなければ、お客様に対して最高のサービスなんて出来っこない。スタッフがファンなんですから、これ以上の強みはないですよね。だからオリジナルの路線を維持し続けられるし、その結果、お客様に喜ばれる。そうなると、またスタッフの士気が上がる・・という好循環。そのためには、自分の意見がきちんと言えて、NOといえる環境を作ってあげることが必要だと考えています。

シーショアも、今年で開業から19年目を迎えます。私たちが目指すべき「シーショア独自の文化」は、それを支えていただけるお客様、そして、スタッフ1人1人の気持ちが無いと決して成り立つ事は出来ません。現時点までで言えば、おかげさまで、お客様からの高い評価をいただき、それに伴い口コミでの評判も遠方までの広がりを見せています。ホテルシーショアにご来館された時点で、お客様1人1人の物語が始まっています。私たちはその物語をすばらしい形に作り上げていき、積み重ねていく。年数が経てば経つだけ重みのある、そして歴史ある、そしていつまでも世代に関係なく愛され続ける,例えば親子三代シーショアで結婚式を挙げて戴ける様なホテルでありたいと思っております。
シーショアが目指す文化は「すばらしい物語」の積み重ねで、初めて成り立つものなのですから。
ホテル・シーショア御津岬 総支配人 横田 昌彦

時代に流されない、独自の世界観を持ってお話される横田総支配人の姿は、まさに「ミスターダンディ」。支配人や副支配人もとても渋い方で、今回、そんな方達が創りだしている「シーショアワールド」に完全に魅了されました。スタイリッシュな外観、屋内のどこにいても海が見渡せる絶景の空間、心のこもったサービスを提供されてるスタッフの方々、思わず「誰かに話したい・・」と思った時に気付きました。
「あっ、これが口コミの原因なんだ」と。すばらしい歴史を刻み続け、親子でファン層を増やし続けているホテルシーショア。「シーショア文化」は既に完成しているのかもしれません。
| ■商号 | ホテル・シーショア御津岬 |
| ■所在地 | 〒671-1301 兵庫県たつの市御津町黒崎1842 TEL.079-322-0090 FAX.079-322-0763 |
| ■ウエブサイト | http://www.seashore.co.jp/ |
| ■事業の目的 | 宿泊・レストラン・宴会・ウェディング |
| ■設立年月日 | 1990年9月1日 |
| ■代表 | 総支配人 横田 昌彦 |
| ■従業員数 | 約40名 |
![JOBNAVI.TV [ジョブナビ]](../../images/header/logo.gif)